Vol.28:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

仮想通貨市場

今週の注目ニュースとしては、①仮想通貨市場時価総額が昨年9月ぶりに1200億ドルを割り込む、②Bitcoin SVとCoingeekがビットコインキャッシュから独立する意向を発表、③ナスダックが来年第1四半期中にビットコイン先物のローンチを予定していることを発表したことなどがあります。

【第1図:仮想通貨市場時価総額】


出所:coinmarketcapより作成

市場時価総額一時1200億ドル割り込む

25日には、仮想通貨市場の時価総額が昨年の9月ぶりに1200億ドルの大台を割り込み、1152億ドルの年初来安値を記録しました(第2図)。

25日には、特に目立ったニュースもなかったため明確な下落要因は不明ですが、マイナーによる大口の売りが売りの連鎖を誘発させた可能性などが指摘されます。

また、25日にはビットコイン(BTC)が対ドルでのマイニング損益分岐点ともされる3500ドル水準に近づきました(安値:3657ドル)。

いずれにせよ、週明けからの相場は反発に転じ、今回の急落は反発につながる最後の一押しとなった格好です。

【第2図:仮想通貨市場時価総額チャート②】


出所:coinmarketcapより作成

Bitcoin SV独立宣言:ビットコインキャッシュブランド捨てる

週明けの26日には、Bitcoin SVチームと同ネットワークを支持してきたマイニングプールのCoingeekが、Bitcoin SVにリプレイプロテクションを搭載することを発表しました。

Coingeekはブログにて、Bitcoin ABCはもはやオリジナルのビットコインではなくネットワークの安定を全く考慮していないと痛烈な批判を綴り、Bitcoin SVはそんなビットコインキャッシュのブランドを捨てる意向を表明しました。

これにより、Bitcoin ABC(現在のビットコインキャッシュ)とBitcoin SVの間でリプレイ攻撃が起こらなくなり、「完全な分裂」が実現され、一連のハッシュ戦争騒動が収束に向かう兆しが見えてきました。

一方、リプレイプロテクションを搭載するということは、ネットワークをハードフォークによりアップデートしなければならないため、Bitcoin SVチームは年内の実装は現実的に困難だとしています。

ナスダック、VanEckBTC先物ローンチ予定発表

世界2大証券取引所の一つとして知られる米ナスダックが、ニューヨークの投資顧問会社VanEck(ヴァネック)の協力の下、BTC先物の上場を2019年第1四半期に予定していると27日、Bloombergが報じました。

ナスダックは昨年11月にBTC先物への興味を示していましたが、ローンチには至っておらず、CBOEとCMEに先を越されていました。

ナスダックのBTC先物は、BTC上場投資信託(ETF)の上場申請を米証券取引委員会(SEC)に出していることでも知られるヴァネックが収集した複数取引所のBTCスポット価格を基に組成されるようです。

ナスダックは、仮想通貨に対してポジティブな姿勢を示してきた背景があり、今年4月にはCEOのアデナ・フリードマン氏が仮想通貨取引を視野に入れていると発言、さらに同社は仮想通貨取引所Gemini(ジェミナイ)とも技術面で協業しています。

デリバティ市場の拡充は、現物市場での価格変動のヘッジ手段の裾が広がることとなるため、機関投資家の参入が見込めるなど好材料となります。

しかし、実際の上場は米商品先物取引委員会(CFTC)の承認が必須となります。

アメリカでは、現在、ナスダックの他に、ニューヨーク証券取引所を運営するインターコンチネンタル取引所(ICE)がBTC先物と仮想通貨のウェアハウジングサービス(Bakkt:バックト)のローンチに向けCFTCからの承認を待っています。

ICEはBTC先物の取引とBakktのウェアハウジングサービスのローンチを来年1月24日に予定しており、今回ナスダックが来年第1四半期のローンチ予定を発表したことから、2019年1月24日までの間にCFTCの承認が下りる見通しがある可能性が指摘されます。

今後もCFTCの動向には注目です。

サマリー

今週は、全体的にポジティブな材料も多かったこともあり、市場に落ち着きが戻ってきたような週になりました。

先日もお伝えした通り、直近の相場急落による出来高の増加が長期的な下降トレンドの終わりとなる可能性が指摘され、今週の反発が長期的な効力を有するか、それとも中期または短期的なものに終わるかの判断を迫られる局面がしばらくは続きそうです。

【関連記事】

ビットコイン相場待望の反発:出来高増加は下降トレンド終焉を示唆か

テクニカル分析

BTCの対ドル相場は、14日からの急落で4本の移動平均線が下方に拡散しデッドクロスを示現していました(第3図)。

相場の移動平均線からの乖離率は、24日に約-34%まで広がりましたが、翌日からは急落にブレーキがかかり、足元-2.2%まで縮めています。

この先は、心理的節目となる4400ドル、13日移動平均線(4409ドル)、節目となる4500ドルなどが短期的な上値目途としてあります。

【第3図:BTC対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】


出所:Trading ViewのBTC/USDチャートより作成

リップル(XRP)の対ドル相場は、27日に21日移動平均線がデッドクロスを示現しています(第4図)。

一方、同日にはRSIが30%で推移したこともあり相場が反発し、28日には節目となる0.4ドル付近に終値(0.394ドル)を付け引けました。

しかし、翌29日からは同水準から反落し、本日の相場も続落となっています。

また、足元、34日移動平均線もデッドクロスとなる見通しがあります。

【第4図:XRP対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】

出所:Trading ViewのXRP/USDチャートより作成

イーサリアム(ETH)の対ドル相場も移動平均線からの乖離率を7.4%まで縮めており、13日移動平均線(128ドル)や節目となる130ドルの上抜けが射程圏内に入ってきました(第5図)。

RSIも依然として売られ過ぎの水準となる30%以下で推移しており、今週の反発がある程度継続することが期待されます。

【第5図:ETH対ドルチャート(13、21、34、55日移動平均線&RSI)】


出所:Trading ViewのETH/USDチャートより作成

【前回までのFinAltウィークリーアップデート】
Vol.27:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析
Vol.26:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析
Vol.25:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

 

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