失速感目立つ仮想通貨市場、上昇トレンド突入の分岐点となるか?:Vol.20 仮想通貨価格分析

先週前半の仮想通貨市場は、ビットコインキャッシュ(BCH)先導で全体的に上昇基調となりましたが、週後半や週末にかけては失速感も確認され、「反落」または「横ばい」といった値動きが目立ちます。

今週は、それぞれ現在の水準から反発し上昇トレンド突入に向け順調に上値を伸ばせるか、または再び方向感に欠く相場に逆戻りするかが注目されます。

ビットコイン(BTC

ビットコイン(BTC)の対ドル相場は7日に心理的節目となる6500ドルの上抜けに成功しましたが、翌8日からは下落基調となっており、足元6420ドルで推移しています。

先週収斂していた21日、34日、55日移動平均線は現在デッドクロスを示現しています(第1図)。

相場は8日から9日にかけての下落で4本の移動平均線を割り込み、週末は13日移動平均線を挟む値動きとなりました。

【第1図:BTC対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】           
出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、先週に引き続き均衡表が逆転(転換線の基準線下抜け)しており、10日には遅行線が実体線を割り込み逆転しています(第2図)。

一方、10日には転換線から大幅に上方乖離していた基準線が6500ドル付近まで下落したことで、均衡表の好転が射程圏内に入ったといえそうです。

また、12月中旬までは雲下限が6649〜6944ドルと現在の相場より高い水準にあり、雲の幅も狭くなっていることから、この先は雲下限を目指す展開に期待が寄せられます。

【第2図:BTC対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

イーサリアム(ETH

イーサリアム(ETH)の対ドル相場は、6日に心理的節目となる210ドルの上抜けに成功し、翌7日には225.12ドルの高値を記録したものの、終値は219.65ドルとなり220ドルの上抜けには失敗しています。

8日から9日にかけて相場は下落したものの、210ドル下抜けは死守しております。

先週週明けの5日時点では、4本全ての移動平均線がデッドクロスを示現していましたが、現在までに13日移動平均線が9日には21日移動平均線を、11日には34日移動平均線を上抜けし、ゴールデンクロスを示現しています(第3図)。

相場は直近3日間55日移動平均線を挟む値動きとなっており、本日の終値が同水準(214.5ドル)の上抜けに成功するか注目されます。

【第3図:ETH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、10日に均衡表が好転し、本稿執筆時点では遅行線も好転しています(第4図)。

この先は、55日移動平均線(214.5ドル)、一目均衡表雲下限(217.2ドル)、心理的節目となる220ドルなどが密集する214〜220ドルエリアが上値目途となりそうです。

【第4図:ETH対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

リップル(XRP

リップル(XRP)の対ドル相場は、6日に心理的節目となる0.5ドルの上抜けに成功し、0.54ドルの終値を付けたものの、8日には0.499ドルまで戻しました。

9日からは0.5ドルを挟む値動きとなっております。

先週、拡散した移動平均線が収斂し相場の方向感の変化が警戒されましたが、相場は上放れとなり、13日、21日移動平均線は34日移動平均線の上抜けに成功しました(第5図)。

一方、21日、34日移動平均線は55日移動平均線を割り込んでおり、「短期的には上昇相場だが、依然強いトレンドとはいえない」、とまとまられそうです。

【第5図:XRP対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、先週6日に均衡表と遅行線が好転、終値も雲上限の上抜けに成功し三役好転を示現しましたが、8日には実体線が雲の中に入り、今回は「騙し」となりました(第6図)。

一方、実体線は依然雲の中で推移しており、三役好転が依然射程圏内にありそうです。

この先は、心理的節目となる0.5ドルや一目均衡表基準線(0.495ドル)がサポートとして機能し、同水準から反発できるか否かが注目されます。

【第6図:XRP対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

ビットコインキャッシュ(BCH

ビットコインキャッシュ(BCH)の対ドル相場は、4日から6日の間で500ドルと600ドルの心理的節目を上抜けしましたが、8日からは下げ足を速め、足元536.1ドルで推移しています。

13日移動平均線は、5日に21日移動平均線、6日には34日と55日移動平均線の上抜けに成功。21日移動平均線も34日と55日移動平均線を先週上抜けしています(第7図)。

相場は11日に13日移動平均線付近で下げ止まった格好となっており、本日は同水準に沿って上昇に転じています。

【第7図:BCH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

9日には均衡表が好転したことで三役好転を示現しましたが、11日には終値が雲上限を割り込み騙しとなりました(第8図)。

一方、実体線の雲上抜けは依然射程圏内にあるといえ、この先は一目均衡表基準線(528.4ドル)がサポートとして機能するか否か注目です。

【第8図:BCH対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

ライトコイン(LTC

4日から6日の間に13日、21日、34日移動平均線を上抜けしたライトコイン(LTC)の対ドル相場は、心理的節目となる55ドルと55日移動平均線がレジスタンスとなり7日から反落。11日には13日移動平均線が21日移動平均線を上抜けしゴールデンクロスを示現しましたが、相場は両水準を割り込み、一時は50ドル付近まで安値を広げました(第9図)。

【第9図:LTC対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、9日には遅行線が逆転しましたが、10日は均衡表が好転しています(第10図)。

この先は、21日移動平均線(52.2ドル)、一目均衡表基準線(52.4ドル)、13日移動平均線(52.5ドル)、34日移動平均線(53ドル)一目均衡表転換線(53.4ドル)などが密集する52.2〜53.4ドルエリアが上値目途としてあります。

【第10図:LTC対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

イーサリアムクラシック(ETC

イーサリアムクラシック(ETC)の対ドル相場は、10月29日にRSIが売られ過ぎサインとなる30%を割り込んだことで心理的節目となる9ドル付近で下げ止まり、10月31日からジリ上げ相場となっていましたが、11月7日には34日移動平均線がレジスタンスとなり下落基調となりました(第11図)。

相場は、11日に21日、13日移動平均線を割り込んだことで、4本全ての移動平均線を割り込みました。

移動平均線は先週に引き続き4本全てがデッドクロスを示現しています。

【第11図:ETC対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

一目均衡表では、9日遅行線が逆転、均衡表も先週に引き続き逆転しています(第12図)。

この先反発となれば、13日移動平均線(9.41ドル)、21日移動平均線(9.48ドル)、一目均衡表転換線(9.51ドル)、一目均衡表基準線(9.6ドル)、34日移動平均線(9.64ドル)、心理的節目となる10ドルなどが密集する9.41〜10ドルエリアが上値目途としてあります。

【第12図:ETC対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

サマリー

各通貨とも、この先反発となり前回の高値を更新すれば上昇トレンド突入のサインとなるため、上述のチャートポイント以外にも直近高値を起点とするレジスタンスラインを意識することも推奨されます。

先週のモメンタムを再び取り戻し、上昇トレンド突入できるか注目されます。

【前回までの仮想通貨価格分析】
BCH先導で仮想通貨は週末全面高に:Vol.19仮想通貨価格分析
2018年10月29日 仮想通貨価格分析:ビットコインキャッシュ(BCH)・ライトコイン(LTC)・イーサリアムクラシック(ETC)
2018年10月29日 仮想通貨価格分析:ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)

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