Vol.25:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

仮想通貨市場

今週の仮想通貨市場時価総額は、久しぶりに方向感のある相場となりました(第1図)。

今週の週高値は7日の2207億ドルで、週安値は3日の2060億ドルとなっています。

今週の注目ニュースとしては、①週末から週明けにかけてのビットコインキャッシュの急上昇、②米証券取引委員会(SEC)がICOや仮想通貨関連ビジネスに関するガイダンスの作成に取り組むことを発表、③米国大統領選の中間選挙、④SECが分散型仮想通貨取引所EtherDelta創設者を起訴したことなどがあります。

【第1図:仮想通貨市場時価総額】


出所:coinmarketcapより作成

BHC先導で週末から週明けの市場は好転

今週はビットコインキャッシュ(BCH)が高いパフォーマンスを記録しています(第1表)。

BCHは11月2日の終値からおよそ24%の上昇を記録しており、主要仮想通貨銘柄の中ではダントツで1位の変化率となっています。

先日もお伝えした通り、BCH上昇の背景には、来週16日に予定されているハードフォークアップデートを巡るネットワークの分裂の可能性を織り込んだ経済的インセンティブが働いていることが主な原因として考えられます。

【第1表:主要仮想通貨銘柄1週間変化率】


出所:Bloombergより作成

時価総額第4位の通貨が顕著な上昇を記録したこともあり、先週まで方向感のはっきりしなかった市場全体のムードは今週ある程度好転したと言えるでしょう。

しかし、長期的に見れば、依然「明白な上昇トレンド」に突入したとは判断できないでしょう(第2図)。

【第2図:仮想通貨市場時価総額チャート②】


出所:coinmarketcapより作成

米証券取引委員会(SECICOガイダンス作成発表

日本時間6日未明には、米証券取引委員会がICOや仮想通貨ビジネスに関するガイダンスを作成すると発表しました。

本ガイダンスはSEC企業金融局のウィリアム・ヒンマン氏の6月のスピーチを基にする模様で、「非中央集権的なガバナンス」と「トークンの売り上げにステークを持たない」ICO発行体は米証券法の対象とならない可能性があります。

これにより、イーサリアム(ETH)をはじめXRPなどが米国において証券とみなされないとの期待感が6日の相場を押し上げた可能性が指摘されます。

米中間選挙閉幕:「ねじれ国会」で不透明感払拭なるか

日本時間6日から7日にかけては米国大統領選の中間選挙が行われました。

結果は、おおむね市場の予想通り民主党が下院多数を奪還・共和党が上院多数を維持となりました。

米国国会の「ねじれ」は、トランプ大統領にとっては「足枷」になるとの見通しが強いようです。これまでは、上・下院共和党が多数派の中、トランプ大統領の貿易協定や財政支出の面で強硬的な姿勢が通用していましたが、向こう2年はそれを抑制する力が働くことになります。

これが政治・経済の安定をもたらせば、金融市場への影響は良いものになると考えられます。

FinAltでも解説した通り、10月の主要株価指数は、中間選挙とその先起こり得るリスクを織り込んだこともあり、中間選挙前の10月としては異例な大幅安となりました。そして、その不透明感が仮想通貨市場への資金流入の一つの障壁になっていることが指摘されました。

この先は、共和・民主党が「歩み寄り」シナリオを展開するか、そして不透明感の払拭がどこまで進むかが仮想通貨市場にとっても注目されます。

SECが分散型仮想通貨取引所(DEX)創設者を起訴

6日にはポジティブな規制の方針がSECより打ち出されましたが、8日にはネガティブな発表もありました。

SECは8日、無登録の証券取引所の運営に関わったとして、DEXのEtherDelta(イーサ・デルタ)創設者Zachary Coburn氏を起訴、同氏に対し合計で308万8000ドルの罰金を課しました。

SECによると、EtherDeltaは米国において証券となる仮想通貨を取り扱っており、現在の法律では登録もしくは登録免除の申請を出す必要性があるとのことです。

今回、アメリカでは初めてとなるDEXの登録を巡るケースであったことから、市場では若干の動揺感も確認されます。

しかし、これからも各DEXに対するSECの取り調べが行われることが予想される一方、今回のSECの発表には、具体的にいかにEtherDeltaのオペレーションを規制するかは記されていません。分散化されているDEXのオペレーションに規制当局が直接的に介入することは、やはり困難と考えられます。

サマリー

前述の通り、今週は久しぶりに方向感のある市場となりましたが、トレンドの有無でいえば、依然ボックス圏内といえそうです(上記第2図参照)。

今週急上昇を記録したBCHも、主要なレジスタンスラインの上抜けに失敗しており、7日からは反落しています(第6図)。

他の主要通貨でも同様の値動きが確認され、この先は下げ止まるポイントを探る展開が予想されます。

テクニカル分析

ビットコイン(BTC)の対ドル相場は、6日に一目均衡表の遅行線が好転し、終値(6486ドル)が雲下限の上抜けに成功しました(第3図)。

一方、翌7日には、雲下限が遅行線のレジスタンスとなり反落し、本日の相場は雲下限を割り込んでいます。

この先は、一目均衡表転換線(6469ドル)や心理的節目となる6400ドルが下値目途としてあります。

【第3図:BTC対ドルチャート(一目均衡表)】


出所:Bloombergより作成

イーサリアム(ETH)の対ドル相場は4日、13、21、34日移動平均線の上抜けに成功し、終値(212.78ドル)を55日移動平均線付近につけました。

6日には55日移動平均線の上抜けにも成功したものの、8日からは反落し、足元55日移動平均線付近で推移しています(第4図)。

本日は13日移動平均線がゴールデンクロスを示現しており、現在の水準から反発できるか注目されます。

この先続落となれば、一目均衡表転換線(211.58ドル)、心理的節目となる210ドルや34日移動平均線(208.6ドル)が下値目途としてあります。

【第4図:ETH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

リップル(XRP)の対ドル相場は4日から6日にかけて急上昇を記録し4本の移動平均線を大幅に上抜けました(第5図)。

一方、RSIが買われ過ぎサインとなる70%に達したこともあり7、8日で反落し、本日は心理的節目となる0.5ドルを挟む値動きとなっています。

この先は同水準で下げ止まるか注目されます。

【第5図:XRP対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

ビットコインキャッシュ(BCH)の対ドル相場は13、21日移動平均線がゴールデンクロスを示現しています。

しかし、RSIが一時79%に達し、7日からは反落となり、9月2日高値(663.62ドル)を起点とするレジスタンスラインの上抜けには失敗しています(第6図赤点線)。

この先は、心理的節目となる550ドル、一目均衡表転換線(535.43ドル)、一目均衡表雲上限(534.29ドル)が下値目途としてあります。

【第6図:BCH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

【前回までのFinAltウィークリーアップデート】
Vol.24:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底解説
Vol.23:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析
Vol.22:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

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