仮想通貨取引所BTCBOXにインタビュー「ステーブルコインからDEXへの未来に期待」

今回は、国内仮想通貨取引所のBTCBOX社のマーケティング・セキュリティ担当の三宅俊也氏(以下、三宅氏)にFinAlt編集部のインタビューにお答えいただきました。

仮想通貨業界の規制が金融庁や自主規制団体により強まるなか、BTCBOX社の強みや戦略、今後の展望などを伺いました。

Q1.BTCBOXの業界内ポジションについて

三宅氏:
業界内のポジションについて設立はコインチェックの方が早いのですが、サービスローンチは弊社が早いので、サービス自体は日本で一番古いサービスですね。
現状ではポジション的には中堅という感じでは考えていますね。今からという感じです。

Q2.ユーザーへのアピールポイント

三宅氏:
ユーザーへのアピールポイントはイーサ(ETH)の日本円建は結構珍しいと思います。あとはセキュリティですね。

FinAlt編集部:
セキュリティについてアピールポイントや開発体制、コストなどについてはお伺いしてもよろしいですか。

三宅氏:
鋭意開発中で、体制は今から作っていきます。コスト的にもかなり掛けていくつもりで比率は高くなるかなという感じです。具体的な金額は言えないですが。

FinAlt編集部:
具体的な話になりますが、コールドウォレットの導入は業界的に義務づけられている、もしくはそういった見通しがあるのでしょうか。

三宅氏:
マルチシグとかの話は出てくるかと思っていますし、当局もそれは言ってはいます。それ(コールドウォレットの義務化)は出てくるかもしれないですけど、基本的に大多数のユーザーはホットウォレットが結構好きなので。その辺りは難しいのかなという見解です。ハードウォレットなども全然日本では浸透していませんし、状況を見ながらという感じです。

Q3.ユーザーサポートに関して注力しているポイントについて

三宅氏:
日本語、中国語、英語の対応ができるところです。そこは24時間365日体制でやっていこうかなと考えているので、そこは強みと考えていますね。

Q4.取引所ビジネスとしての方針について

FinAlt編集部:
SBIなどが業界最低水準の手数料を標榜していますがどう対応されるのでしょうか。

三宅氏:
難しいですよね。どこで収益を上げるかというのは結構課題にはなっています。手数料に関しては。個人的には下げ合いになるような展開を考えています。

FinAlt編集部:
金融庁の管理体制水準も厳しくなり、業界では取引所の買収なども行われていますが、一からやられている独立系としての方針を伺えますか。

三宅氏:
現状売却などは考えていないですね。独力でやっていくつもりです。

FinAlt編集部:
海外では、Coinbaseなどがカストディサービスを提供していますが、こういった付加サービスなどは検討されているのでしょうか。

三宅氏:
そこはノーコメントですね。

FinAlt編集部:
現状形があるものではないということですね。

三宅氏:
現状はそうですね。個人的にはやらないといけないかなと思っています。

FinAlt編集部:
カストディサービスにも繋がりますが、仮想通貨の保全、例えば信託会社や信託銀行への依頼などはお考えでしょうか。

三宅氏:
今のところはないですね。その辺り日本の場合結構遅れていますよね。ハッキングリスクが常にあるなかで、保険をきっちりできていないですしね。規制だけが先走りして技術的なものは進んでないかなと思いますね。
その点、コインベースとかは素晴らしいなと思いますね。ぬかりないなと思います。

Q5.ICO市場について

三宅氏:
ある程度市場は飽和したかなと考えています。

FinAlt編集部:
飽和していることで、今後あまり新規案件などが出てきづらい状況の中、より厳選されたICO銘柄自体をピックアップしていく体制を作っていくという感じですね。

三宅氏:
おっしゃる通りです。

FinAlt編集部:
特に市況自体に対して予想があるというよりは、状況に応じて柔軟に対応していくということですね。

Q6.セキュリティトークン(ST)とユーティリティトークン(UT)に対する見解

FinAlt編集部:
STO(Security Token Offering)プラットホーム開発にNasdaqが取り組むなど、業界的に注目されてきていますがどう考えられているのでしょうか。

三宅氏:
難しいですけどね、ST。

FinAlt編集部:
特に免許などが必要になってくるかと思いますが、その取得なども将来的に検討されていますか。

三宅氏:
ありえますね。それはどこかとやっていく(協業)しかないかなと思っていますね。STとかは結構難しいと思っていますね。条件も絡んでくるので。

FinAlt編集部:
UTはビジネスモデルに革新性が求められるため現実的に困難との見方がありますが、上場という観点ではどう捉えられているのでしょうか。

三宅氏:
難しいですね。現状としてスキャム(詐欺プロジェクト)があるのは当然な話で、今から本番になっていくのかなとは思っています。現状見方というと技術的なところを見ないとわからないですからね。

Q7.ICOリスティングについて、金融庁動向を踏まえて検討されているのでしょうか

FinAlt編集部:
リスティングのリクエストがどれくらいきているか、それにどれだけ応じる可能性がありますか。

三宅氏:
そこは、ノーコメントですね。

FinAlt編集部:
新規トークンの上場に対する取り組み姿勢・方向性などをお伺いします。

三宅氏:
これも技術的なところを見ないと今後リスティングできないかなとは思っていますね。これは僕個人の見解でもありますね。
結局ホワイトペーパーを全部読めないとリスティングできないですよね。スマートコントラクトのプログラムも読めないとできないと思うので、本当に技術力がないとできないと思います。
合わせて、リスティングの選定基準や審査体制を現在策定している段階です。

FinAlt編集部:
これから取引所は金融庁の指示のもとで画一的になるか、海外のように各取引所の個性が出てくるかという事に関してはどうお考えですか。

三宅氏:
おそらく日本では海外のようにいくのは難しいと思いますね。基本的に金融庁の指令の下になると思います。基本、匿名性コインは取り扱えなくなると思いますし、おそらく今以上に今後は厳しくなると思います。

Q8.BCHが分裂する可能性が懸念されていますが、その場合の対応はどうされるのでしょうか

三宅氏:
取引停止は有り得ないかなと思っていますね。結局分裂するのかもわからないので一応リスクは認識しつつ、取引自体は継続します。

Q9.海外取引所(英コインフロア)では人員削減の動きもありますが、今後の採用方針について

三宅氏:
それ(人員削減)はしないですね、全く。むしろ増やしていく方向で、増やさないと多分やっていけないと考えています。コンプライアンスだったり、システムだったりと今後はどんどん増やしていきます。

Q10.三宅氏の個人的見解について

取引所ビジネスの展望

三宅氏:
あとは、取引所はもっと少なくなって行くべきなのかなと思っています。ここまで多くある必要性がないですし、既存の取引所のスタイルは未来がないと思っています。

FinAlt編集部:
付随して取引所が日本だけじゃなくて、中国、韓国など複数拠点を持つことを強みとしている取引所もあると聞きますが、取引所さんの立場からして、色んなところに取引所の拠点があることは強みになりますか。

三宅氏:
各国ごとの規制へのヘッジという意味ではなり得るとは思いますが、今後はそれが強みにはならないとは思いますね。
今後はDEXの時代になって行くと思うので、そこはいらなくなるのかなと思います。入り口がステーブルコインで完全にDEX(分散型取引所)だったらなおさらです。そんな時代はもう数年先に来ていると思いますね。
基本的にもう取引所はFX(信用取引)が強いところが生き残ると思っています。FX(外国為替証拠金取引)の時がそういった感じでした。

FinAlt編集部:
では本当に投機性を強めていかないという感じですか。

三宅氏:
日本ではそうしないとユーザーに受けないというか、基本的に投機的な人が多いと思っています。日本の場合は結構投機性強くしないと、現状技術的なところはあまり見られないかなと思っています。

ETHとEOSについて

FinAlt編集部:
ETHとEOSはよく比較されますが、取引の数はEOSの方が上を行っていて、開発者コミュニティはイーサリアムの方が強いと言われています。
三宅さん個人としては、どのようにお考えですか。

三宅氏:
難しいですね。でも結構ETHは行き詰まっているのかなと思っています。もう完全にインフラに振った方がいいかとも思っています。
EOSは元々Dappsプラットホームを目指したサービスであって、EOS自体に通貨価値はないって言われていますよね。ですので、EOSには希望があるかと思いますね。

インタビューを振り返って

今回はBTCBOXの強みや戦略、三宅氏の見解も含めてお答えいただきました。仮想通貨業界では、ハッキングやセキュリティ体制の甘さなど取引所が発端となる事件が少なからず発生しています。ユーザーの皆様のなかでもセキュリティや取引所の取り組み姿勢について興味を持った方がいらっしゃるのでないでしょうか。

仮想通貨を取り巻く状況は、相場だけでなく規制面も合わせて国内外で目まぐるしく変化しています。

そのなかで、今回のインタビューを介して取引所の方々が何を考えて運営しているのかを少しでも知っていただけたらと思います。

FinAltでは今後もこのようなインタビューを発信していきます。

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