Vol.21:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

仮想通貨市場

今週の仮想通貨市場時価総額は、11日まではおおむね横ばいの値動きで2157億ドルから2219億ドルの比較的狭いレンジで推移しましたが、11日8:30頃から急落し本日2000億ドルの大台を割り込みました(第1図)。

今週の週高値は9日の2219億ドルで、本校執筆時点(12:00)での週安値は本日12日の1963億ドルとなっています。

今週の注目ニュースとしては、①複数米著名大学の仮想通貨投資参入の発表、②株価指数下落に伴う仮想通貨価格の下落などがあります。

【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート】 
出所:coimarketcapより作成

米著名大学基金(エンダウメント)仮想通貨投資参入

5日、米アイビーリーグの一校で目覚ましい投資経歴のあるイエール大学の大学基金(エンダウメント)が、コインベース共同創設者Fred Ehrsam氏やセコイア・キャピタルのMatt Huang氏、パンテラ・キャピタル元職員のCharles Noyes氏が創設した仮想通貨関連ファンド「パラダイム」に投資をしていることが匿名の関係者から明らかになりました。

イエール大学はパラダイムの他にも、米著名投資家Marc Andreesen氏とBen Horowitz氏が創設したベンチャーキャピタル、アンドリーセン・フォロウィッツの仮想通貨ファンドにも投資を行っていることがわかっております。

また、10日には、ハーバード大学やスタンフォード大学、ダームース大学、マサチューセッツ工科大学、ノース・カロライナ大学のエンダウメントが仮想通貨ファンドに投資したことがThe Informationから明らかになりました。

The Informationによると、機関投資家の間で広がる仮想通貨投資参入が大学エンダウメントの参入を促しているようで、上記大学のエンダウメントは総額で最大数千万ドル規模の投資をしたようです。

2018年に入り仮想通貨市場のパフォーマンスが著しく悪化した現状でも機関投資家による仮想通貨投資の新規参入がある背景には、これらの組織が市場の将来をポジティブにみていることや、市場全体が底値圏にあり足元が最適なエントリーポイントと考えていることが挙げられます。また、米国で1位(ハーバード大学)と2位(イエール大学)の規模を誇る大学エンダウメントの参入は、市場参加者のランドスケープを変えかねる大きなニュースと言えるでしょう。

主要株価指数下落を追った仮想通貨市場

先日もお伝えした通り、仮想通貨市場は11日朝から全面安を記録し、ビットコイン(BTC)とテザー(USDT)を除く主要通貨は2桁台の下落を記録しました。

11日には仮想通貨市場に直接的に関わるイベントはなかったことから驚かれた方も多かったと予想されますが、今週の下落は株式市場の下落に伴う心理的ダメージの仮想通貨市場への波及があったと考えられます。

従来では、株式市場でのリスクオフの動きは仮想通貨市場でのリスクオンの動きを促すとの見方がありましたが、直近数週間の仮想通貨市場は比較的小さな値動きとなっており、時価総額第1位のBTCの1ヶ月間のボラティリティもトルコリラのそれを下回るなど、「ハイリスクハイリターン」と言える程のパフォーマンスを記録していませんでした。

過去の相場動向から言って仮想通貨市場は株式市場から一定の独立性を持っていると考えるのが一般的でしたが、今回の件でその独立性が衰退しているとの見方も一部ではあります(参考リンク:Investopedia)。

一方で、市場が明確な上昇トレンドにあった場合は、今週のように株価指数下落に追随して仮想通貨価格が下落するということは起きなかった可能性も指摘され、歴史の浅い仮想通貨市場の「予想しにくさ」が今週は露呈した形となりました。

参考記事「仮想通貨価格が軒並み急落:市場で今何が起きているのか考察

サマリー

主要仮想通貨は底値を形成していたと予想されていたため、11日朝の下落は大きな打撃となりました。

また、出来高の伸びが確認されない現状では、相場を反発、そしてそれを維持できる程のモメンタムは依然生まれにくいと考えられます。この先は、サポートラインを見極め下げ止まるタイミングを掴むのがポイントとなるでしょう。

テクニカル分析

ビットコイン(BTC)の対ドル相場は、11日の急落により13日、21日、34日、55日移動平均線を割り込み、終値(6302ドル)を心理的節目となる6300ドル付近につけました。

4日には13日移動平均線が55日移動平均線を割り込み、10日には21日移動平均線を割り込みました(第2図)。

本日は一時的に6220ドルまで安値を広げましたが、現在は反発し6320ドルで推移しています。

【第2図:BTC対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Bloombergより作成

イーサリアム(ETH)の対ドル相場は8日、21日移動平均線を上抜けたものの、翌9日からは下げ足を速め足元197ドルで推移しています。

この間に、相場は21日、13日、34日移動平均線を割り込みました。

この先は、9月17日安値(192ドル)がサポートラインとしてあり、本日の終値が同水準を維持できるか注目されます(第3図内白破線)。

【第3図:ETH対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Bloombergより作成

9月20日に4本の移動平均線を上抜け、全ての移動平均線がゴールデンクロス に転じていたリップル(XRP)の対ドル相場は、10月2日より下落に転じ、3日には13日移動平均線、6日には21日移動平均線を割り込みました。8日には心理的節目となる0.5ドル上抜けに挑戦する動きが確認されましたが、失敗に終わり続落。10日には13日移動平均線が21日移動平均線を割り込みデッドクロスが出現し、11日には34日移動平均線も割り込みました。

相場は足元心理的節目となる0.4ドル付近で推移しており、この先は同水準や55日移動平均線がサポートとして機能するか注目されます(第4図)。

【第4図:XRP対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】

出所:Bloombergより作成

前回までのFinAltウィークリーアップデート

Vol.20:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.19:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.18:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.17:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.16:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

 

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