Vol.18:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

仮想通貨市場

仮想通貨市場時価総額は今週、20日までは2000億ドル付近で推移しましたが、本日21日に特定の主要仮想通貨(サマリー参照)先導で同水準を上抜け、足元2100億ドル台まで回復しました(第1図)。

今週の週安値は18日の1915億ドルで、週高値は21日の2134億ドルとなっております。

今週の注目ニュースとしては、①、CCNが13日づけで発表された米証券取引委員会のジェイ・クレイトン委員長の声明が、ETHへの証券法適用問題を再浮上させる可能性があると報道、②、英下院財政委員会が仮想通貨規制の即急な導入を要請、③国内仮想通貨取引所Zaifがハッキングの被害に見舞われたことなどがあります。

【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート】


出所:CoinMarketCapより作成

ジェイ・クレイトンSEC委員長「スタッフのガイダンスに拘束力はない」

CCNが17日、米証券取引委員会(SEC)のジェイ・クレイトン委員長が9月13日付けで発表した声明について報道しました。本声明では、SECスタッフ個人が書面やスピーチで行うガイダンスには、「拘束力や強制執行可能な法的権限」はないというSEC全体としての姿勢を明確にしています。

クレイトン委員長が先週にこのような声明を発表した意図は明確ではないですが、仮想通貨業界では今回の声明の影響を懸念する声もあるようです。

というのも、SEC企業金融局のウィリアム・ヒンマン局長は今年6月、Yahoo Finance主催のイベントでイーサリアムのネイティブ通貨ETHは有価証券ではないと発言し、ETHが米証券法適用外になる見通しであったからです。今回のクレイトン委員長の声明を考慮すると、ヒンマン局長の6月の発言には拘束力はなく、組織として「修正、撤回または取り替え」が行われる可能性があるということになります。

一時は収束したと思われたETHに対する証券法適用の問題でしたが、SEC内では議論が引き続き行われていることも指摘されます。

参考リンク(CCN):「What SEC Chairman Jay Clayton’s New Statement Means for Ethereum

英国が仮想通貨規制にアクセル

19日には、英下院財政委員会が同国における仮想通貨規制の制定を即急に進めることを求めました。英国のみならず欧州(EU)には、仮想通貨市場における投資家保護に関する基準やマネーロンダリング対策(AML)が十分に敷かれておらず、迅速な規制の導入により、仮想通貨市場を席巻しようという意図が英国にはある様です。

一方で、同委員会は、仮想通貨市場に新たな規制を作ることは考えておらず、既存の金融規制の枠組みに仮想通貨を入れてしまうことが一番手っ取り早いとしております。

こうすると、規制の面で透明性や信頼性の確保、更には流動性を向上させる他に、仮想通貨が金融商品として普及する効果が期待されます。

規制の第一段階としては、EUの新AML基準を推奨していることから、仮想通貨取引所に対するKYC義務や報告義務などが課せられることが考えられます。

Zaifにハッキング: 67億円相当の顧客資産が不正流出

国内仮想通貨取引所Zaifは20日、ハッキングにより9月14日以降一部のサービスが停止し、同社が管理する顧客の資産の一部(約67億円相当)が不正に流出したと公表しました。

日本では先週12日に金融庁主催の「仮想通貨交換業等に関する研究会」の第5回目が開催され、同庁と自主規制団体(日本仮想通貨交換業者協会:JVCEA)が現在業界が抱える様々な問題を再確認したばかりでした。

こちらのニュースは市場に顕著な影響を与えませんでしたが、今後仮想通貨交換業者に対する規制やモニタリングが更に強化される材料ともなり得るため、長期的に業界全体を圧迫し兼ねません。また、日本は仮想通貨の規制を世界的にも早い段階で行ってきており、「仮想通貨先進国」とも言われますが、そんな日本でもハッキングによる顧客資産の不正流出が起きてしまうと、「日本の仮想通貨規制は効果的でない」という印象を国外に与えてしまいます。

新たな技術の台頭における規制と発展のバランスを取るのは難しいことですが、日本の仮想通貨業界のレピュテーションのためにも、セキュリティーリスク対策の基準化など迅速なソリューションの提示が求められます。

サマリー

直近2週間で、仮想通貨市場時価総額はおおむね横ばいとなっていましたが、21日の市場は全体的に上昇基調となっております。中でも、リップル(XRP)はわずか12時間の間に50%もの上昇率を記録しました。

この先は、各通貨が底値圏を脱出できるかに注目です。

ビットコイン(BTC)の対ドル相場は9月17日、心理的節目となる6500ドルの上抜けに失敗し、1日の間に6200ドル付近まで安値を広げました(第2図)。しかし、翌18日からは堅調に上値を伸ばし、本稿執筆時点(13時13分GMT+9:00)では6500ドルを上抜けし、一時は34日移動平均線(6633ドル)付近まで上値を伸ばしました。相場は足元6557ドルで推移しており、本日の終値が21日移動平均線(6591ドル)を超えるか否か注目されます。

【第2図:BTC対ドル相場(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

イーサリアム(ETH)の対ドル相場は、9月16日に13日移動平均線を上抜けするも、17日には心理的節目となる220ドル付近で反落し、終値が196ドルまで下落しました(第3図)。その後、相場は19日に再び13日移動平均線の上抜けに成功し、足元21日移動平均線(224ドル)付近で推移しております。

BTC同様、ETHも本日の終値が21日移動平均線を上回るか否か注目されます。

【第3図:ETH対ドル相場(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

リップル(XRP)の対ドル相場は17日、13日移動平均線(0.278ドル)付近で反落するも、よく18日には大陽線を生み出し13日と21日移動平均線を一気に上抜けし、34日移動平均線(0.31ドル)付近まで上値を伸ばしました(第4図)。

20日には55日移動平均線も上抜けし、終値が心理的節目となる0.4ドルも上抜けました。本日21日には一時0.5ドル付近まで上値を伸ばしましたが、相場は足元0.456ドルで推移しております。

一方で、XRPのRSIは現在、「買われ過ぎ」サインとなる70%を超えているため、急伸に歯止めがかかることが予想されます。

【第4図:XRP対ドルチャート(13213455日移動平均線&RSI)】


出所:Bloombergより作成

 

前回までのFinAltウィークリーアップデート

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Vol.16:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

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Vol.14:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.13:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

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