イーサリアム(ETH)のハードフォークとは?:The DAO事件や4段階アップデートなどまとめて解説!

仮想通貨ではハードフォークという通貨の仕様変更が行われることがあります。メジャーな通貨のイーサリアムでもこれまで数回実施され、今後実施を予定しているハードフォークもあることをご存知でしょうか。今回は、ハードフォークとはそもそも何か、イーサリアムでのハードフォークとは何かについて解説していきます。

イーサリアムとは

まずはイーサリアムの概要を見てみましょう。

イーサリアム概要一覧

イーサリアムは時価総額ランキングで現在第2位となっています。ビットコインに次いでメジャーなアルトコインであり、国内・海外を問わず数多くの取引所で取り扱いがあります。2013年にヴィタック・ブテリン氏によって開発が進められ、2014年に販売開始となりました。

イーサリアムはスマートコントラクトという機能をブロックチェーン上に有していることが特徴的です。スマートコントラクトとは取引と一緒に契約も行えることで、契約もブロックチェーンに残せることで取引改ざんや消滅が不可能になります。円・ドルなど法定通貨での契約行為は、中央機関が保証していますが、イーサリアムでは不要です。これにより第三者に依頼するための費用・時間を節約するができます。

ICO(仮想通貨での資金調達)では、多くの団体がイーサリアムを使ったアプリケーションを発表しており、大企業もプロジェクト開発を進めています。時価総額2位というポジションにもあるため、今後の発展にも注目が集まるでしょう。

ハードフォークとは

仮想通貨がハードフォークするとは、1つのコインの開発を行っていたコミュニティの中で更新の方向性について意見の対立が起きた時に、それぞれの開発者が異なる方針にのっとりソフトウェアをアップデートすることを指します。

ハードフォーク後ではハードフォーク元のコインとの互換性を有していません。

また、ハードフォークは

・アップデートのためのハードフォーク

・複数のコインに分かれるハードフォーク

上記2通りに分類することができます。

最も知られているのは、複数のコインに分裂するハードフォークでしょう。BTC(ビットコインキャッシュ)が有名な例です。コインに関する方針の対立が生まれ、通貨のコミュニティ同士が袂を分かつために行われます。後ほど解説しますが、イーサリアムクラシックが誕生したのもこのパターンです。

アップデートのためのハードフォークについては、次の章でイーサリアムの例を交えながら解説します。

ハードフォークアップデート

アップデートのためのハードフォークとは、セキュリティの強化・取引スピードの向上・マイニング方法の変更などを目的に行われるものです。アップデートを実装する際には、開発者コミュニティ全体が同意しています。よって、ハードフォークアップデートが行われる際に新しい通貨は誕生しません。

イーサリアムでは4段階のハードフォークを実行することが決定していて、イーサリアムの改善提案書(EIP)に基づいています。以下の4段階についてそれぞれ説明します。

  • Frontier(フロンティア)
  • Homestead(ホームステッド)
  • Metropolis(メトロポリス)
  • Serenity(セレニティ)

Frontier(フロンティア)

イーサリアムの最初のアップデートであり、2015年7月に実施されました。目的はバグの修正および、スマートコントラクトなどの試験です。

Homestead(ホームステッド)

2回目のアップデートがHomesteadで、マイニングの難易度調整のために行われました。コンセンサスアルゴリズムとしてProof of Worksを採用したまま難易度を緩和したことで、より多くの人々がマイナーとして参加できるようになりました。

またHomesteadによってトランザクション処理速度が15秒にまで短縮し、イーサリアムの利便性を高めました。

Metropolis(メトロポリス)

Metropolisは更新内容が非常に多いため、さらに2つの段階に分けて実施されます。

  • Byzantium(ビザンティウム)

Metropolisの1段階目のアップデートで、コンセンサスアルゴリズムをProof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)へ変更するために行われました。

PoSはコインを所有する割合(Stake)によってブロック承認の割合を決める方針です。コンピューターの処理能力からコインの保有割合に変更することで、従来のPoWで問題とされていた

・マイニングに高性能PCを使うことによる大量の電力消費

・マイニングの企業による独占傾向

上記の課題を解決することに繋がります。

  • Constantinople(コンスタンティノープル)

2018年8月現在、Constatinopleはまだ実装されていません。性能向上とトランザクション手数料の削減を目的に、2018年10月の完了を目指しています。

Serenity(セレニティ)

最終の第4段階のハードフォークのことです。明らかになっているのはSerenityという名称のみで、実施日程や内容などは発表されていません。このハードフォークが実装されると、コンセンサスアルゴリズムが完全にProof Of Stakeに移行するとされています。

実際に行われたハードフォーク

2016年にハードフォークによって、イーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂する事態になりました。この原因は、「The DAO事件」への処置方法に関するコミュニティ間の対立です。

The DAO事件とは、イーサリアム上のプロジェクトである「The DAO」内のコード上の問題をハッカーによって突かれ、約360万ETHが盗難に遭った事件です。この時、事件への対応策として2つの方法が提示されました。

1.ハードフォークによって盗難をなかったことにする

イーサリアムのブロックチェーンの記録を360万ETHが送金される前まで遡らせ、盗難前の状態に戻す方法です。そもそも盗難がなかったことになり、被害者は救済されることになります。イーサリアムネットワークのノードの過半数が賛成すれば、ハードフォークは決行されます。

2.何もしない(ハードフォークに反対)

The DAO事件はあくまでもThe DAOの問題であり、イーサリアム自体のシステム上の問題ではないとしてハードフォークに反対する立場です。また強制的にブロックチェーンを戻すということは、中央管理を行うことになります。分散型台帳を理想としてきたイーサリアムの理念に反するという理由です。

両者の対立は結局解消することができず、袂を分かつことになりました。

イーサリアムはハードフォークを実行し、反対派はイーサリアムコミュニティから別離し、イーサリアムクラシックとして新たな通貨が誕生しました。

まとめ

仮想通貨ではハードフォークという仕様変更が行われることがあります。ハードフォークにはアップデート・通貨分裂・アルトコイン生成の3種類があります。2016年にはTHE DAO事件が原因で、イーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂しました。

イーサリアムでは4段階のアップデートハードフォークを構想として持っています。いずれも通貨プラットフォームとしての利便性を高めるためのもので、現在は第3段階の1つ目が実装されています。

第3段階の2つめ、さらに第4段階のハードフォークが行われると、イーサリアムの改善提案書(EIP)に基づいた機能が一通り実装されることになります。更なる発展が期待できるため、今後もイーサリアムのハードフォークは要注目です。

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