Vol.13:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

仮想通貨市場

今週の仮想通貨市場時価総額は、週中盤に大幅な下落を記録するも後半にかけて復調の兆しが見られています(第1図)。

本稿執筆時点で今週の週高値は8/11の2284億ドルで、週安値は8/14の1896億ドルとなっており、昨年の11月ぶりに市場時価総額が2000億ドル以下の水準で推移しました。

現在は2000億ドル水準まで回復しております。

今週の注目ニュースとしては、①トルコリラショックに伴うトルコ仮想通貨取引所での出来高急増、②テザー社がビットフィネックスに2億7000万USDT送金、③イーサリアムを駆使したICOプロジェクトによるETH売却を懸念するBloombergの報道などがあります。

【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート(8/11〜8/17)】   

トルコリラ暴落でビットコイン取引高急増

アメリカとトルコの外交関係悪化に伴うアメリカの制裁措置によりトルコリラは10日、前日比で20%の下落を記録し「トルコリラショック」を引き起こしました。

Coindeskによると、トルコリラショックの直後にはトルコの複数仮想通貨取引所で出来高が急増し、トルコリラを仮想通貨に替えるヘッジの動きが見られたとのことです。

また、トルコリラショックの影響は他の新興国経済に波及し、今週はインドネシアやアルゼンチンで利上げの動きが見られました。こうした経済・金融危機の際は仮想通貨市場に資金が流入するケースが過去にも確認されていることから、この先は新興国経済の動向が注目となりそうです。

【第2図:トルコ仮想通貨取引所出来高チャート】

【第3図:アルゼンチン仮想通貨取引所出来高チャート】

参考記事

ユーロ圏金融危機の兆候に弾む仮想通貨市場:イタリア政治混迷が皮肉にも好材料か

テザー社がBitfinex27000USDT送金

米ドルの価値にペッグされた仮想通貨「USDT(通称:テザー)」を発行することで知られるテザー社が今週、4日に分けて合計2億7000万USDTを中国・香港の大手仮想通貨取引所ビットフィネックスと思われるウォレットアドレスに送金したことがOmniExplorerを通じて発覚しました。

テザー社を巡ってはUSDTの新規発行による相場操縦の疑惑が持たれていましたが、OmniExplorerによるとテザー社が最後にUSDTを新規発行したのは今年の6/25で、今回はあくまで同社がすでに発行し保有していたUSDTを市場に投入したということになります。今週はアルトコインが軒並み下落を記録したことから、ステーブルコインであるUSDTの需要が高まったことが考えられ、供給主導の市場への押し売りではないことが推察されます。

ICOプロジェクトETH売却は出来高全体の0.1%以下

14日には、イーサリアムを駆使したICOプロジェクトが調達したETHを売却し同通貨の価格を押し下げている可能性があるとの報道がBloombergよりされました。これにより今週は複数仮想通貨関連メディアでICOプロジェクトによるETH売却の懸念が拡散され、14日の相場に強い売り圧力をかけたことが考えられます。

しかし、実際にBloombergが参照するSantimentのデータを見ると、14日時点でイーサリアムを駆使したICOプロジェクトは過去30日間におよそ12万4915ETH(約5200万ドル)を売却しておりますが、同期間での世界全体のETHの出来高はおよそ530億ドル(CoinMarketCap調べ)となっております。すなわち、過去30日間でのICOプロジェクトによるETH売却は、世界のETH出来高のおよそ0.09%程度の割合しか占めないこととなり、直近の下げ相場の唯一の原因とは考えづらいです。

サマリー

今週は15日を起点に相場が全体的に反発し、8月上旬からの下落をなんとか止めた格好となりました。

冒頭でも触れたように、仮想通貨市場時価総額は足元昨年11月の急伸直前の水準まで下がってきており、少し落ち着きを取り戻してきたとも言えるでしょう。

この先はビットコインETF承認の動向や、11/11〜11/12に開催される予定の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などが注目と言えるでしょう。

【第4図:仮想通貨市場時価総額チャート(2017年8/18〜2018年8/17)】

ビットコインの対ドルは14日、心理的節目となる6000ドルを割り込むも翌15日には反発しました。これを機に、相場は足元6/29安値(5774ドル)と7/25高値(8496ドル)を起点とするフィボナッチ・リトレースメント76.4%押し(6417ドル)付近まで回復し、この先は同水準を上抜けできるか注目されます(第5図)。

【第5図:BTC対ドルチャート(フィボナッチ・リトレースメント)】

イーサリアムの対ドル相場は8/8にRSIが「売られ過ぎ」サインとなる30%を割り込みましたが、その後も14日まで続落しました(第6図)。

同日には心理的節目となる250ドルに接近し反発、相場は足元300ドル付近まで回復しております。

【第6図:ETH対ドルチャート(RSI)】

リップルの対ドル相場も8/8にRSIが30%を割り込むも、14日まで続落しました。

14日には節目となる0.25ドル付近で反発し、現在は0.29ドルで推移しております。

【第7図:XRP対ドルチャート(RSI)】

ETHとXRPはテクニカル的な下値目途が乏しい状況が続いており、今週の反発が持続されることに期待が寄せられます。

 

前回までのFinAltウィークリーアップデート

Vol.12:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場同行を徹底分析

Vol.11:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.10:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.9:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨市場動向を徹底解説

Vol.8:FinAltウィークリーアップデート 仮想通市場動向を徹底解説

 

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