Vol.12:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場同行を徹底分析

仮想通貨市場

今週の仮想通貨市場時価総額は先週に引き続き下落基調となりました(第1図)。

今週の高値は8/4の2686億ドルで安値は8/9の2193億ドルとなっております。

今週の下落で、ビットコインが年初来安値を示現した6/29時点の時価総額(2320億ドル)を割り込みました(第2図)。

今週の注目ニュースとしては、①ゴールドマンサックス関係者がカストディー(保管・管理)業務参入を示唆、②米証券取引委員会(SEC)が申請中のETF承認可否の決断を2018/10/1までに延期したこと、③米公認会計士協会(AICPA)によるアメリカの投資家意識などに関する調査の結果発表などがあります。

【第1図:仮想通貨市場時価総額チャート(8/4〜8/10)】

【第2図:仮想通貨市場時価総額チャート(6/29〜8/10)】

 

ゴールドマンサックスも参入か:仮想通貨カストディに大手金融機関が注目

Bloombergによると、複数の米ゴールドマンサックス関係者が匿名で同社が仮想通貨カストディー業務参入を検討しているとBloombergに伝えたようです。

関係者の話によると、本件に関しての具体的なタイムラインは決まっていないものの、同行は顧客のデジタル・アセットに対する興味に対応するべく仮想通貨業界を探求しているとのことです。

米ゴールドマンサックスは今年5月にも仮想通貨取引デスクの開設を発表しており、信用力のある金融機関によるさらなる仮想通貨サービス拡大の可能性は、実現すれば業界にとって好材料となりでしょう。

特に、カストディー・サービスは顧客の資産(この場合仮想通貨)を安全に保管するサービスであるため、仮想通貨ファンド運営の大きなサポートとなります。これにより、仮想通貨を扱っていないファンドも仮想通貨市場に参入しやすい環境整備が進むことが期待されます。

アメリカでは、投資アドバイスを行う殆どのファンドは、米証券取引委員会(SEC)より認可を受けたカストディアンの下で顧客の資金を管理しなければいけないため、今年に入ってからウォール街の大手金融機関が続々とカストディー業務の参入を検討・発表しております。

仮想通貨カストディアン増加によるファンド資金の仮想通貨市場への流入が期待されます。

SECのビットコインETF承認延期に下振れた仮想通貨市場

アメリカ時間8/7には、VanEckとSolidXがCBOEを通じてSECに申請していたビットコインETFの承認可否の判断が9/30(当日は日曜日であることから、判断が前倒しされる可能性が指摘されます)まで先延ばしになったことが、SECの公式文書で発覚しました。

FinAltでもお伝えした通り、ビットコインETFは昨今の仮想通貨市場でもっとも注目を集めていたトピックの一つでした。今回の発表にも市場は敏感に反応したようで、市場時価総額の下落に拍車をかけたように見えます。

この先は、9月末にかけて市場に期待感が募ることが考えられますが、本件の承認時期はさらに延期される可能性もあり、ビットコインETFの動向に市場が左右される展開が予想されます。 

アメリカ人投資家ポートフォリオの5%は仮想通貨になる?

8/9には、米公認会計士協会(AICPA)がアメリカの投資家意識などに関する調査を発表しました。本調査には仮想通貨に対する投資家の意識調査なども盛り込まれており、興味深いデータが浮き彫りとなりました。

アメリカで現在投資を行っている/2019年投資を行う意思がある人口は全体の35%(およそ1億人)おり、2019年には彼らの投資総額の5%が仮想通貨になる可能性があるという調査結果が出ました。

仮想通貨に次いで高い投資総額の割合を占める見込みなのが上場投資信託(ETF)の8%と国債の10%となっており、仮想通貨が占める割合はこれらの既存金融商品に着々と近づいてきております。

また、若い世代はボラティリティの高い金融商品に強い興味を示しているということも今回の調査でわかり、この先、投資環境の整備が進めば仮想通貨市場規模の拡大も見込めると考えられます。

サマリー

今週は、ビットコインETF承認が延期されたことによる市場の失望感が顕著に現れたと言えるでしょう。

また、今週で複数主要通貨がレンジ相場を下方ブレイクしており、年初来安値を更新しました。

ビットコインの対ドル相場は、8/4に大陰線が生み出されたことにより一目均衡表雲上限を割り込み、8/7まで雲上限周辺で推移したが、8/8には再び大陰線が生み出され一気に雲下限を割り込みました(第3図)。8日から10日にかけては、雲下限周辺で推移しており、結果的に三役好天は「騙し」となりました。

【第3図:BTC対ドル相場(一目均衡表)】

イーサリアムの対ドル相場は8/7、6/29安値(404ドル)と7/8高値(495ドル)を起点とするレンジ相場を下方ブレイクし、翌8日には347ドルの安値を記録し、4/1の年初来安値(358ドル)を更新しました(第4図)。

RSIは足元28%となっており、同水準からの相場の反発に期待が寄せられます。

【第4図:ETH対ドル相場(RSI)】

リップルの対ドル相場は8/7、6/29安値(0.42ドル)と7/3高値(0.52ドル)を起点とするレンジ相場を下方ブレイクし、翌8日には年初来安値(6/29:0.42ドル)を大幅に更新し0.32ドルの安値を記録しました(第5図)。

リップルのRSIも30%を割り込み、足元26%となっていることから相場の反発に期待が寄せられます。

【第5図:XRP対ドル相場(RSI)】

しかし、主要通貨が5月から続いた下降チャネルをブレイクした際は上昇トレンドへの転換が期待されましたが、十分なモメンタムは生まれず殆どの主要通貨ではレンジ相場内での値動きが目立ちました。このことから、今週のイーサリアムとリップルの年初来安値示現により一時的な相場の反発は期待できますが、上昇トレンドへの転換が見込めるほど楽観的な局面とは言えず引き続き警戒を要する展開が続くでしょう。

前回までのFinAltウィークリーアップデート

Vol.11:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.10:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨価格と市場動向を徹底分析

Vol.9:FinAltウィークリーアップデート 仮想通貨市場動向を徹底解説

Vol.8:FinAltウィークリーアップデート 仮想通市場動向を徹底解説

Vol.7:FinAltウィークリーアップデート 仮想通市場動向を徹底解説

 

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