ステラ(Stellar・XLM)とは?仮想通貨の将来性・取引所・チャート

ステラは国際的な決済・送金ネットワークの展開を目的とする仮想通貨です。リップルと同様の仕組みを持ち、リップルの高騰を機に注目された通貨です。IBMとの提携など大きな話題も提供したことでステラ自体も高騰したことがありました。

今回はステラという仮想通貨がどのようなものなのか、その将来性や取引所、チャートについてもまとめて解説します。

ステラ(Stellar・XLM)とは

ステラ(Stellar)はリップル(XRP)との関連性やIBMとの提携など話題性があり、時価総額6位(2018年7月25日時点)ということもあって注目を集めています。

まずはその魅力に迫るために概要をチェックしてみましょう。

ステラ概要一覧

ステラは、マウントゴックスの創立者でもあるジェド・マケーレブ氏を中心に開発された仮想通貨です。マウントゴックスは世界初の仮想通貨取引所としても一躍有名になりました。

ステラは、仮想通貨のカリスマとも呼ばれる人物が開発に関わったことで早い段階から注目を集めていました。

日本での知名度はまだまだですが、海外ではBinanceやBittrexなど主要な取引所での取り扱いがあるメジャーな存在です。

民間の決済・送金サービスの利便性向上を目的としており、その仕組みはリップルとほぼ同様となっています。高速のトランザクション認証などが魅力で、市場価格の高騰を抑える仕組みも導入しています。投機的な乱高下を誘発するようなコンセプトではなく、通貨としての実用性に重きを置いているのが最大の特徴です。

ステラ(Stellar・XLM)の特徴を示すと代表的なものは下記の4つになります。

  • リップル(XRP)との関連性
  • SCP(Stellar Consensus Protocol)
  • Lumens(ルーメン)
  • 提携企業

次に、その特徴を1つずつご説明いたします。

以下の解説は、技術的な部分にも多少踏み込んでいるため、直接的に価格に結びつく要因のみ知りたい方は次章のステラ(Stellar・XLM)の価格動向にお進みください。

▼ステラ(Stellar・XLM)の価格動向

ステラ(Stellar・XLM)の4つの特徴

リップル(XRP)との関連性

ステラはリップルをベースとして開発されているため強い関連性があり、国境を越えた送金や決済の利便性を高めるという開発目的も共通しています。リップルと同様に、通常のマイニングを行わず、送金速度がわずか2~5秒と非常に高速です。ビットコインでは取引承認では10分ほどかかることもあることを考えると、いかに速いかが分かります。

両者の異なる点は、リップルは主に大手金融機関などの大企業を対象としているのに対し、ステラは個人向けを想定している部分になります。個人がやり取りする少額での決済・送金に特化し、決済速度はリップルよりも速くなっています。

送金する際には、間にステラを通すだけで済むので、コストや時間を大幅に節約することができます。例えば円からユーロに換金して送金する場合、円→ステラ→ユーロというステップだけで完結します。

海外の家族・友人などへの送金、海外サイトでの買い物などをスムースに行うことができます。

Stellar Consensus Protocol(SCP)

ステラはSCPという独自のプロトコルを採用しています。リップルをベースに開発されたため、公開された当初はプロトコルもリップルと同様でした。しかし、リップルの認証方式の問題点を克服するため、ステラ独自のプロトコルを導入することを決定しました。

また、ステラの開発チームは電力が大量に消費されるマイニングを問題視しており、環境に優しいブロックチェーンを目指しました。その結果生まれたのがSCPです。

SCPは、各ノードの信頼できるノードのみを承認者とするアルゴリズムです。

取引をノード全体で監視し、多数決の承認によってその取引が有効となるのではなく、信頼できるノードグループのなかで承認が行われます。

ノードを起点にすると、あるノードがさまざまなグループに参加することができ、何重にも小さなノードグループが重なっているような構造になります。

このアルゴリズムの特徴として、全体の承認を必要としないため非常に高速なトランザクションを処理することができます。

また、このアルゴリズムは中央集権ではなく、新たに参加したノードもどのノードを承認者とするか選択することができるため、一定の力あるノードだけが承認権限を持つアルゴリズムではありません。

力あるノードも不正を行えば、承認ノードから外されるため、承認者を投票で選択していることになります。

SCPでは、互いをけん制しあうことができるため、一部の承認者が暴走することがありません。

リップルでもXRP Ledgerという名称で同様の承認システムを採用していました。しかし、XRP Ledgerには、承認者の80%以上が賛同しなかった場合、台帳に分岐が生まれてしまう欠点がありました。

ステラのSCPではこのデメリットを克服しており、80%以上の承認を得られなかった場合でも承認されるようになっています。

Lumens(ルーメン)

ステラの仮想通貨単位はXLMであり、ルーメンと読みます。ステラの解説記事では、しばしばLumens(ルーメン)と呼ばれています。Lumensはステラのプラットフォーム内で使われる仮想通貨に該当するので、アルトコインとして通常ステラと呼んでいるものと変わりありません。

ステラは個人向けの仮想通貨であり、通貨としての安定性を重視することから、価格変動を抑制する仕組みを導入しています。

最初に1,000億枚まで発行し、その後は毎年1%ずつ追加発行されます。市場に出回る枚数を増やすことでステラ安を誘導し、結果として変動リスクを抑えることが可能となります。

非営利団体であるステラ基金によって運営されており、高騰したときにはLumensを無料で配布するなど市場に介入することもありますが、ステラの開発目的上、低コストでの送金・決済を実現しなくてはならないからです。

1,000億枚はすべて発行されていますが、ステラ基金によって以下のように配分されています。

  • 50%:Facebookの認証でネットワークに参加した人
  • 25%:貧困地域の利用者
  • 20%:Lumens保有者へ無料配布
  • 5%:開発資金

提携企業

2017年10月に、世界トップクラスのIT企業であるIBMとの提携を発表して大きな話題になりました。ステラ・IBM双方のシステム構築技術を融合させ、世界中の多くの人に利便性の高い金融システムを提供することが目標です。2020年までに10億人に届けることを当面の目標に、両社の共同開発が進んでいます。

現在の国際取引には数々の課題があり、高い手数料、処理の遅れ、取引のエラーなどが代表的です。ステラの理念とIBMのIT先端技術で、国際取引の非効率性や利用者の不満が解消につながることを期待されています。

提携企業からはやや話がそれますが、ステラの認証にはFacebookの利用が必須であることも特徴的です。理由は明らかにされていませんが、中国からの資金流入を防止するのが目的ではないかと噂されています。中国ではFacebookの利用を禁止しているため、ステラを取り扱うことはできません。ただし今後のステラの発展性を考慮すると、中国を締め出している状態で良いのかという意見も見られます。

ステラ(Stellar・XLM)の価格動向

チャート

 


最初に大きな動きがあったのは2017年5月の半ばで、一時期は2017年4月末時点から3倍以上に価格が急騰しました。リップルが5月初旬に値上がりしたことがあり、ステラとリップルの関連性が注目されたことが影響したと推察されます。

その後1ヶ月間ほどで底を打ち、2017年10月半ばからは再び上昇に転じました。10月15日にIBMとの提携が告知されたことが大きく関わっていることが考えられます。

今後の予想

ステラはインフラ通貨として役割を果たすことを目的としていて、新興国も含めた今後の決済・送金の利便性向上への貢献が期待されています。

その一方で、ビットコイン等とはコンセプトが全く異なります。価格変動対策を取り入れていることからも、時価総額が高まりボラティリティーが落ち着いてきているため、今後の価格は安定して推移していくことが予想されます。

ステラの2018年のロードマップでは、SDEXとライトニングネットワークの実装の2点が大きな目標となっています。SDEXとはthe Stellar Decentralized Exchangeの略で、ステラの分散型取引所の名前です。

さまざまな金融商品をこの取引所に組み込み、利便性を高める取り組みを行います。取引については、手数料を最小限に抑えてステラの流通量を増加させることを目標に開発されています。将来的には、石油先物やデジタル資産の取引に利用されることを想定しています。送金システムへの注力は、ステラの理念にも沿ったアクションプランといえるでしょう。

2つめの目標であるライトニングネットワークとは、ブロックチェーンの外側で取引を行う仕組みです。仮想通貨としてのパフォーマンスを高めるためのアクションプランです。セキュリティを強化し、拡張性(スケーラビリティ)を高めます。

ロードマップなどからも、ステラはインフラ通貨としての発展を着実に進めていくことが予測されます。

参考:

https://www.stellar.org/blog/2018-Stellar-Roadmap/

ステラ(Stellar・XLM)を扱っている取引所

2018年6月現在、ステラを取り扱っている代表的な取引所は以下のとおりです。

ステラ取引所一覧※日本居住者の新規アカウント登録不可

いずれも海外の取引所であり、利用するには国内取引所と同じようにアカウント登録が必要です。日本語に対応していない取引所がほとんどですが、簡単な英語が分かれば利用することはできます。

なおKrakenもステラの取り扱いはありますが、残念ながら日本居住者向けの仮想通貨交換業サービスの廃止が決定しました。決定以降、日本居住者の新規アカウント登録は不可能になっています。

Binance(バイナンス)

Binanceは2017年にできた取引所で、世界トップクラスの通貨取引量を誇る取引所です。100種類以上の通貨の取引ができ、手数料も安めです。ステラの取引量においても最大規模であり、ここで取引するユーザーも多いです。

手数料が低い取引所としても有名で、通常の手数料は0.1%と割安です。またBinance独自のトークンであるBNBを使うと、手数料をさらに半分の0.05%に下げることができます。

BittreKx(ビットレックス)

アメリカにある世界最大級の取引所の1つです。Binanceと並んで知名度のある海外取引所で、最大の特徴は、取り扱う通貨の種類数の多さです。2018年6月時点で200種類を超える通貨の取引が可能となっています。

手数料が0.25%なのでBinanceに比べれば手数料がやや高いです。しかし注目度が高く、勢いのあるアルトコインが多く集まります。Binanceでは取り扱いの無い通貨、新たに登場した通貨の取引をしたい方におすすめです。

OKEx(オーケーイーエックス)

BinanceやHuoboiと並び、中国の三大取引所の1つとされています。取引量が多く、流動性も高いため、取引が成立しやすいのがメリットです。

取引所の口座開設には、本人確認が必要なことがほとんどです。それに対してOKExは本人確認が必要なく、メールアドレスだけで簡単に口座開設ができます。通貨取引に関しても、本人確認を行わなくても2BTCまでは出金することができます。まずは本人確認をせず、少額で取引をしたい方にもおすすめの取引所です。

まとめ

ステラはジェド・マケーレブ氏を中心に開発された仮想通貨で、インフラ通貨としての役割を果たすことを目的としています。リップルとの関連性が強いですが、ステラは個人の海外送金・決済の利便性を高めることを目的としているのがリップルとの違いです。IBMとの提携などでも注目を集め、今後は2020年までに10億人以上に金融インフラを提供することを目標にしています。1,000億枚発行以降も、毎年1%ずつ増量するため、価格の安定性を図る施策も取り入れています。

ステラの開発意図からして、仮想通貨特有の投機対象としての側面が今後望めるモデルではありませんが、比較的安定性のある長期的な投資対象としては検討の余地があるでしょう。

ステラを取り扱う主な取引所にはBinance、BitTrex、OKExなどがあります。いずれも海外取引所で日本語に対応していませんが、簡単な英語表記が分かれば利用するのは難しくありません。国内取引所では現在のところ取り扱いがありませんが、取引量自体は多い通貨のため今後の動きに期待が寄せられます。

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