G20に脅えた仮想通貨市場?規制動向を踏まえた今後の市場予測

 

規制関連ニュースに過敏な市場

「ピーク時の約50%を一時は割ったビットコイン:仮想通貨市場で今何が起こっているか」でも紹介したように、仮想通貨取引やICOに関する規制にはポジティブな面とネガティブな面があります。

ポジティブ:仮想通貨の信用構築

ネガティブ:相場への下押し圧力

2018年に入り特に相場への影響は顕著なものとなり、1月には韓国、2月にはインドの規制が急落を引き起こしました。

仮想通貨時価

2月6日の月間安値(27兆円)から一時は回復した時価総額でしたが、同月末は42兆円−47兆円の範囲を横這い、3月に入りまたも下落となってしまいました。3月頭からの下降の大きな要因には、先日のG20があると思われます。
1月のダボス会議でも、「G20で仮想通貨の規制を議論したい」との意向をアメリカとイギリスの政府高官が示し、フランスとドイツ共同規制案のG20での発表が去年末からわかっていました。
G20では仮想通貨は公式なアジェンダとしてはあげられていませんでしたが、日本を含む複数の国が国際的な規制基準の制定に興味を示していたことから、市場が警戒ムードになったと読めます(韓国とインドの規制は突発的なものであったので、急落となりました)。

ここで抑えておきたいポイントは、今回規制動向が注目されていた中で、様々な国がFinTechの発展を支持していたことです。
例えば、アメリカ証券取引委員会のジェイ・クレイトン委員長と商品先物取引委員会のクリストファー・ジャンカルロ委員長は、2月7日の公聴会でブロックチェーンとDLT(分散型台帳技術)について明確にポジティブなスタンスを表明しました。日本の金融庁関係者も、「規制と発展のバランスを取る必要がある」と発言したことが報道されていました。
つまり今回は中国、韓国、インドなどが施行、あるいは企画しているような厳格な規制が制定される雲行きは無かったのです。とはいえ、実際に開催されるまでは絶対的なことはわからないので、「警戒ムード」に加えて「様子見」というスタンスが広まっていたと思えます。

なので、今回の「横這いからの緩やかな下落」は上の2つにまとめられるかと思います。

  1. 国際的規制基準への市場の警戒と
  2. 不確実性からくる不安感

 

G20直前の想定外な動き:金融安定理事会(FSB)の意向

以上のことからG20後に一時的な相場の急落が予想されていましたが、開催前日の日曜日(3月18日)にFSB会長マーク・カーニー氏(英中央銀行総裁兼任)が同理事会メンバーに送った書面が明らかになり、その内容が波紋を呼びました。
カーニー氏は現在の仮想通貨市場規模が国際金融の安定に脅威を及ぼさないと述べ、国際的な規制基準の確立よりも各国規制の現状が正当なものかを精査していくことを重要視しました。

仮想通貨時価その2

カーニー氏の発言を受けてか、警戒ムードにあった市場が一転。わずか7時間で27兆円から32兆円まで時価総額が回復しました。今回のカーニー氏の意向は裏を返せば「新たな規制を作らない」ということなので、それまで市場に溜まっていた下押し圧力が一気に抜けたかのように跳ね返った形になります。クリプトコミュニティもこのニュースに歓喜しました。

 

G20終幕:7月まではセーフ?

3月20日G20終了後に公表された公式声明では、やはり現時点で新たな規制連携を取る趣旨は盛り込まれませんでした。しかし、G20は今年7月には国際規制基準の提案を発表すると宣言しています。それまでは各国、および国際金融機関による既存の規制体制の精査が厳しく行われる方針です。
今回のG20ではKYC/AML/CTF(顧客確認/マネーロンダリング防止/テロ資金対策)に焦点が当てられ、仮想通貨の犯罪利用を防止することが大きな課題という認識が各国間で共有されているようです。

そして7月より国際規制基準確立に向かうべく、本格的な動きが出てくると考えられます。そこでどのような基準方針が打ち出されるかはわかりません。よって7月に近づくにつれ、3月のような警戒ムードと不安感が市場に立ち込めることが予想されます。
それまでの動向としては、大胆な規制や事件がない限り市場での大きな動きは予測しがたいです。ただこのような規制や事件は突発的に起こるので、安心はできません。

G20開催中にもスペイン経済産業競争力省ロマン・エスコラノ・オリヴァレス大臣は、EUが7月から始まる予定の国際連携を待つことなく独自の規制方針を打ち出す可能性が高いとしています。
EUは既に仮想通貨を利用した犯罪防止への取り組みに動いているようで、同連合がいつ頃正式な規制を発表するかが注目です。さらに3月23日には大手取引所バイナンスが日本金融庁から勧告を受け、相場が急落しています。
このような規制や事件の予測は非常に困難なので、7月が近づくまで市場が落ち着くとも言い切れません。

 

まとめ

仮想通貨市場はいまだ無法地帯に近いと言えます。これからは法による整備が段階的に進んでいくことは間違いありません。規制に過敏な反応を示す市場に振り回されないためには、世界中の金融規制当局の動向をしっかりとフォローする必要があります。
現在考えられるベストなシナリオとしては、7月からの各国間連携がスムーズな国際規制整備に向かい、今までのように突発的な規制が散発されることがなくなることです。そうなれば市場が規制に振り回されることも少なくなるでしょう。

関連記事

おすすめの仮想通貨取引所 比較ランキング
  • 高い流動性と高機能なツールが優秀!

    取り扱い通貨
    手数料ビットコインの現物売買手数料無料
    セキュリティー顧客資産の分別管理、コールドウォレットのマルチシグ化
    取引所の
    信頼度
    資本金:約20億円(資本準備金含む)。日本仮想通貨事業者協会理事
  • 日本最大の仮想通貨の情報メディア

    取り扱い通貨
    手数料現物の売買は手数料無料で追証も無し、FXは0.1%
    セキュリティーシステムを複数層に渡って外部から遮断。内部への侵入が実質的に不可能な環境を構築
    取引所の
    信頼度
    資本金:3億8100万円。日本仮想通貨事業者協会理事
  • MT4導入で高機能な取引ツールを提供

    取り扱い通貨
    手数料現物、レバレッジ取引、FX全て無料
    セキュリティー金融商品取引業者と同水準のセキュリティを実現
    取引所の
    信頼度
    資本金:44億3,000万円(資本準備金含む)。
    親会社は上場企業リミックスポイント
  • 大手証券会社の取引所!アプリはクオリティ◎

    取り扱い通貨
    手数料現物、FXの手数料が無料!スプレッドは1200円前後
    セキュリティー預かり資産、仮想通貨の分別管理。ハッキング、内部不正対策を徹底
    取引所の
    信頼度
    資本金:17.58億円(準備金含む)。GMOグループ企業
  • アルトコインのレバレッジ取引が魅力!

    取り扱い通貨
    手数料現物、レバレッジ共に売買手数料が無料。入出金手数料も無料。ビットコインFXのスプレッドは1,900円程度。
    セキュリティー顧客資産(日本円及び仮想通貨)の分別管理し、毎営業日算定・照合。スマホアプリにも2段階認証を実装
    取引所の
    信頼度
    資本金:12億9000万円。FX企業大手のDMMグループ
仮想通貨取引所 比較
  • 1位
    Liquid
    取引できる通貨ペアは業界最多!高い流動性と高機能なツールが優秀。
  • 2位
    bitbank
    50種類を超えるテクニカル分析が可能な高機能な取引ツールを提供
  • 3位
    BITPoint
    トレードに便利な取引所を運営9種類の通貨ペアとMT4の採用
       
ページ上部へ戻る